こどもの矯正治療
こどもの時期は顔やあごの骨が成長する時期であるため、顔やあごの骨のバランスや大きさを整える治療ができます。乳歯から永久歯へと歯が生え変わり、顔やあごの骨の成長がある時期の治療(Ⅰ期治療:骨格矯正)と永久歯が生えそろってから行う治療(Ⅱ期治療:歯列矯正)があります。
Ⅰ期治療:3~15歳
主に成長期にしかできない顔や顎の骨の成長のコントロールを患者様一人ひとりに合った装置を使用し行います。また、こどものうちに悪い癖(口呼吸、唇をかむ癖など)やあごのズレを治すことで将来的にかみ合わせが悪くなることを予防することができます。
Ⅰ期治療を行うことで歯の生えているあごの骨の土台が整うため、Ⅱ期治療のとき治療期間が短くなったり、抜歯をする必要がなくなったりすることも期待できます。治療の内容やスタートする時期は一人ひとり異なります。
・プレオルソ:舌や口の周りの悪い癖を治すことを目的に使用します。
Ⅱ期治療:12歳~
歯が生えそろってから歯に装置を付け、歯を動かすことで全体的なかみ合わせを整えていきます。歯並びのガタガタが大きい人や口元が出ている人は、あごのスペースに歯を並べられるように歯を抜いて治療することもあります。装置を使って歯を動かす治療期間は約1~3年で、歯を動かす装置を外したあときれいなかみ合わせを保っておく治療がその後に約1~3年です。