ガムピーリングについて
歯茎をピンク色にする「ガムピーリング」とは?
ガムピーリングとは、色素沈着などにより変色してしまった歯肉に専用のピーリング薬を塗ることで歯茎を綺麗なピンク色にする治療です。
歯を白くするホワイトニングは日本でも広く知られるようになりましたが、歯茎の黒ずみを綺麗に治すガムピーリングはご存知ない方も多いのではないでしょうか?
たとえ白く整った歯並びであっても、黒や紫、茶色に変色した歯茎では不健康な印象を持たれてしまうこともあります。当歯科医院にご来院される患者様の中には「歯茎が黒いから自信を持って笑うことができない」という方も少なくありません。歯のホワイトニングや歯科矯正と同じくらいガムピーリングによる歯茎のケアは大切なのです。
歯茎や歯肉が黒くなってしまう主な原因は、メラニン色素の沈着による黒ずみです。
では、なぜ歯茎にメラニン色素が沈着してしまうのでしょうか?
- 歯ブラシによる強い刺激
- タバコ(喫煙)
- 口呼吸
- 紫外線
- 刺激の強い食べ物
などが、主な原因となります。
これらのような日常的な刺激によって、歯肉の皮膚の下にあるメラノサイトと呼ばれる組織が歯茎を守るためにメラニン色素を作り出してしまうのです。
また、生まれつき遺伝的な理由でメラニン色素が発生しやすい方もいます。
人は見た目が9割と言われますが、日本の成人の約2人に1人がメラニン色素の沈着により歯茎が黒くなっているとも言われています。
このメラニン沈着による黒ずみは、日ごろのお手入れだけではなかなか元には戻りません。しかし、エステ感覚で「ガムピーリング」を受けることにより黒ずんだ歯茎から健康的なピンク色の歯茎を取り戻すことができます。
歯周病や差し歯が原因の場合は…
歯周病や歯肉炎による歯茎の黒ずみや金属の詰め物による歯茎の変色(メタルタトゥー)は、ガムピーリングでは治すことができません。歯周病治療や詰め物の交換して、歯茎の変色の原因となる病気を治療してから、ガムピーリングを行います。
ガムピーリングの流れ
ガムピーリングの施術時間は約30分となります。
1度の施術で健康的なピンク色の歯茎になる方もいらっしゃいますが、歯茎の黒ずみが強い場合は複数回に分けて施術することもあります。
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カウンセリング&口腔内チェック
歯茎の状態をチェック
ガムピーリングを始める前に、口内環境のチェックをします。
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表面麻酔
歯茎に表面麻酔を塗る
ガムピーリングに使用する薬剤は、歯茎が少しピリピリします。この痛みを和らげるため、薬剤を塗る前に表面麻酔を塗布します。(注射による麻酔ではなく、塗るタイプの麻酔ですので痛みはありません。)
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ガムピーリング薬剤を塗布
まず、フェノール剤というメラニン色素を除去する薬剤を歯茎の黒ずみに塗り、約10分待ちます。だんだんと施術部分が白くなってきて、表面麻酔をしていない場合は少しピリピリします。
その後、エタノール剤という薬剤を塗り、フェノール剤を中和させます。
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薬剤を洗い流す
薬剤を洗い流します。「フェノール剤の塗布→エタノール剤で中和→洗い流し」を3回ほど繰り返してガムピーリングは終了です。
施術直後は、フェノール剤を塗布した部分が白くなっていますが、1週間~2週間ほど経過すると白い部分が剥がれてピンク色の歯茎に生まれ変わります。